こんばんは。鷹取智子(たかとりともこ)です。
このブログで取り上げている本、『「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である』によると、
無礼な態度は、人の健康にも大きな悪影響を及ぼす。職場に友好的ではない人がいると、死亡リスクが高まる。
また、アメリカ心理学会の試算によれば、職場のストレスによってアメリカ経済にかかるコストは1年に5000億ドルにものぼる。
無礼な人って恐ろしい悪影響を及ぼしているんですね・・・
また著者が行ったある調査によると、
職場で誰かから無礼な態度をとられている人の、
・48%の人が、仕事にかける労力を意図的に減らしている
・38%の人が、仕事の質を意図的に減らしている
・80%の人が、無礼な態度を気に病んでしまい、そのせいで仕事に使うべき時間を奪われている
・66%の人が、自分の業績は低下していると答えている
・12%の人が、他人の無礼な態度が原因で転職をした経験があると答えている
・78%の人が、組織への忠誠心が低下したと答えている
そして、
無礼な人のせいで企業が利益や社員を失ったとしても、その多くは目に見えず、誰にも気づかれない可能性がある。
離職者が多いと、それに伴うコストが跳ね上がる。能力が高い社員を失った場合、その人の年収の4倍ものコストがかかる場合もある・・・
人柄も良く、仕事もできる有能な人財が離職してしまうと、周りの人達も困るのではないでしょうか。ただでさえ、無礼な人が残っているからストレスが溜まるのに・・・
前職で接客業をしていたときのこと。大変残念ですが、
「お客さまの前では礼儀正しいけど、一緒に働くメンバーには無礼な態度をとる人」
がいたのです。
みんながその人を避けるなか、私は怖いもの見たさもあり(笑)その人に積極的に近づくようにしていました。
「あなた偉いわね~」と先輩に言われたのですが、私としてはこんな気持ちだったのです。
・無礼な人の影響を受け、その人に挨拶しなかったり無視したりする「無礼な人」になりたくなかった
・もしかして、その人は寂しいからそうしているのではないか?と思ったから
・どうして無礼になってしまうのか?に興味があった
そうするうちに無礼な先輩は段々と心を開いてくれ、話をしてくれるようになっていきました。そして、仕事に対しても有効な情報やアドバイスをしてくれることも。
私としてはその人を「変えよう」とは思っていなかったのですが、そのプチ成功体験のあと、同じような無礼な人を見かけたら、率先して話しかけるように意識しました。
「無礼は無礼を招く」こともあるけれど、きっと「礼節は礼節を招く」こともあるから。
そう信じて、どんな状況であっても目の前の人に敬意を持って接していきたいと思っています。