美しい所作や言葉より大事なこととは?

こんばんは。鷹取智子(たかとりともこ)です。

 

昨日のフュギュアスケート男子フリー、本当に感動でしたよね!!!

 

羽生選手の圧巻の演技に釘付けになりましたが、個人的には金メダルを獲った直後の羽生選手の立ち居振る舞いやインタビュー内容に心を奪われました。

 

特にこの3点。

 

・演技直後、表彰台に上がったとき、銅メダル・銀メダルの選手が表彰される際にはきちんと身体を相手の方に向け、心からの拍手と笑顔で相手を称えていたこと

 

・インタビューの際、持っていた自分の荷物は床に置いたが、手にしていた日本の国旗は床に置かず周りの人に手渡してから、インタビューに応えていた

 

・怪我していた右足に、ただただ感謝、と言っていたこと

 

そうなのです、一緒に戦った選手への敬意だけでなく、周りの人達、そして国旗や自分の右足にも敬意を配っていたのです。

 

また、普通だったら「怪我してしまってアンラッキー」と思っても仕方ないと思うのですが、怪我をしてもオリンピックの舞台に立てたこと、そして最後まで頑張って動いてくれた右足に感謝していると言うピュアな心に感動し、思わずもらい泣きしてしまいました。

 

そして羽生選手のインタビューでの発言、いつも素晴らしいですよね。

 

なぜ、素晴らしいのか?私なりに考えてみました。それは

 

・常に周りの人のお陰で自分がいる、と心から感謝している

 

・「自分が王者だから」と言う素振りは全くない謙虚な姿勢

 

純粋にスケートを愛して楽しんでいることが伝わってくるから

 

そんな風に感じました^^

 

私が今まで開催してきたマナー研修の中で、受講生の方から

 

「どうしたら美しい立ち居振る舞いができるようになったり、気の利いた言葉が口から自然と出てくるようになるのですか?」

 

と質問されることがあります。

 

「形(美しい立ち居振る舞いやマナー)も大事だけど、その前に相手を大事に思う気持ちや尊重する心、感謝の気持ちを持つことの方が大事ですよ」

 

とお伝えしています。なぜなのか?

 

人から良く見られたい、とエゴの気持ちからいくら美しい所作や振る舞いをしたとしても、それは相手に伝わるから。

 

相手も人間です。心がこもっていない笑顔やお辞儀、丁寧な言葉遣いは「冷たい印象」「慇懃無礼な感じ」となって伝わってしまうのです。

 

私も実はたくさんの失敗をしてきたからこそ、心からそう言えるようになりました;;;

 

美しい所作や言葉遣いはもちろん大事です。それらのツールを通じて「あなたを大事に思っていますよ」と伝えることができるから。

 

でもね、とっさに出てくるコトバや所作、対応はマニュアルだけでは身につかないのです。

 

だからこそ相手を尊重する気持ち、周りの人に感謝する心がまず先。私の経験ではそのように意識をするようになると自ずと

 

・どうすれば相手が喜んでくれるのかわかるようになる

 

・自分の感度が上がっていき、心のこもった立ち居振る舞いをしている人に
意識が向き、モデリング(真似)をすることができる

 

ようになっていきました。

 

美しいスケーティングだけでなく、折れない気持ちや人間としての美しい心を見せてくれた羽生選手から沢山の学びと気づきをいただきました!ありがとうございました。

この記事を書いた人

takatori tomoko

日本航空CAとして12年間接客に従事。                 
ラストの5年間は後輩育成に携わり、人財育成の難しさ、
やりがいを感じ自身もコーチング、NLP
(コミュニケーション心理学)など研鑽を重ね、 
2006年に研修講師・コーチへとしてのキャリアをスタートさせる。
                
人財育成コンサルタントとして「ビジネスマナー研修」
「コミュニーケーション研修」などを提供。
ビジネスコーチングも実施している。

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